企業の面接試験に落ちた女子大生がその足で整形外科に走りこんだり、整形手術をしたら会社での対応がよくなったり昇進したという人もいるそうです。
実際に企業の人事担当の90%以上が、外見を第一条件にするという話もあります。
『女性の過去は許せても、不細工な女性は許せない』
こんなジョークがあるほど、韓国では外見がものをいうそうです。
しかし、なぜこれほどまでに韓国の若い女性たちは外見にこだわるのでしょうか。
その背景には、女性の社会進出率の低い韓国では、女性の人生において結婚というものがとても大きなウェイトを占め、整形がよりよい人生を送るための努力のひとつであると考えられている部分があるようです。
また前述のような意識ですので周囲も当然、その考え方に賛成で、美容整形に対して罪悪感や恥ずかしさを感じることもないようなのです。とりわけ独身女性の美しさの追及と美へのストイックな精神は強いそうです。
ある大手の商社の秘書室の年末パーティでの話なのですが、会の終わりに当たる福引景品がずら
りと並ぶ中、女性たちの熱い視線を占めたのは家電やオーディオ製品などではなく、「整形手術券」
(目か鼻かどちらか一方)だったのだとか。
これは新聞記事で紹介されていたものなのですが、それほどまでに美容整形が普及していることを示すエピソードではないでしょうか。
しかし、これほどまでに整形熱の高い韓国ですが、具体的にはどのような整形手術が人気で、また街にはどのくらいの整形外科が並んでいるのでしょうか。
これほどまでに美容整形熱が高い韓国ですが、中でも人気なのは二重まぶたへの整形だそうです。
そのほか鼻を高くすることや鼻の形の整形、角ばったあごを削る手術や、額・目尻のシワ取り、シミやそばかすの除去、バストアップ、脂肪吸引などが手術例として多いそうです。
面白いことに、日本ではあまりなじみのないふくらはぎの整形というのもあり、顔のみならず体全体に整形が及んでいるというのも韓国ならではでしょう。
街でも国民の意識に比例するように整形手術専門の医院が増えていて、医院間の競争も激化の一途をたどっているそうで、「豊胸手術を受ければ二重まぶた手術はタダ」というようなサービスで患者の囲い込みを行っているような医院もあるそうです。
因みに首都ソウルにおける手術のお値段は平均で以下のとおりです。
(10000ウォン=1000円)
しかしその一方で、韓国では整形を「美容院に行く感覚に似ている」と、何度も繰り返しおこなう人も多いようで、その結果回復が難しい医学的な奇形や、精神分裂症が生じてしまうような場合もあるそうです。
また整形中毒になる人も多く、整形をした人に対してのメディカル面でのサポートが重要視されています。
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続いて美容整形の習慣とその背景について考えてみたいと思います。